7月末の退職で話がまとまった。
昨日は上司と出社日が重なり、夕方、仕事が一段落ついたところで会議室に移動した。
「仕事が大変とおっしゃいましたが、具体的にはどの辺りが大変ですか?案件は増えてはいますが、ニッキーさんがやれない程では無いように思いますよ。」
「件数というより、工程が増えた事が負担です。1件当たりにかかる時間が増えました。」
会社が買収され、これまでのやり方プラス親会社の方針で「こうしてください」というのが増えた。1件当たりの時間はほんの数分の手間だけど、全件に一律にのしかかってくるので、どういうわけか「やってもやっても終わらない」という状況が続く。
上司にも思い当たる節があるらしく「あ~」と言って顔を手で覆った。
「繁忙期は終えたので、これから半年は乗り切れると思います。でも来年もまた同じ状況を繰り返します。」
増えることはあっても、減ることはない「工程」に上司は理解を示してくれた。
「そうですね、何か提案できることがないか考えましたが、状況が良くなるとは自分でも思えません。」
それから、私の退職のスケジュールが決まっていないと新しい人を探す事ができないというので、7月末でどうかと言った。
後任が決まったら、有休を挟みつつ、できるだけ出社して対面での引継ぎをしたいと申し出た。
上司は「そうしてもらえると助かります、ありがとう」と言ってくれた。
最後に気になっていたことを聞いた。
「お給料が減ってもいいので、二人にすることはできないんですか?」
「安いお給料では人が見つかりません。それに次に人を増やすなら中国に欲しいと上司が言っています。」
なるほどね~!お給料が減っても仕事が減れば私はそれでいいのだけど、残りのお給料でもう一人を探すことができないのか、合点がいった。
中国に人を増やしたいなら中国のマネージャーが頑張って売り上げを上げればいいのでは?と、思ったけど、その辺の会社の事情はよく分からない。
緊張することも不快に思うこともなく、穏やかに正直にお話ができてよかった。
いい人が来てくれるといいな。