日記の良さを伝え隊

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退職活動・4

人事は50代の女性で私は割とよく話をする方だ。

離職率の高い部署だから様子を伺うというか、気にかけてもらっている。

「どうしたの?何があったの?」

 

上司と話しているときは、燃え尽き症候群を装わなくてもリアルに燃え尽きそうだったから「しんみり」話せたのだけど、買い物に行って気分転換したら、なんだか心が軽くなっちゃったから、いつものおしゃべりみたいに話が進んだ。

 

離職率を下げることは、人事の大事な仕事だと聞いたことがある。

他部署に異動しないか、他の支店に異動はどうかとグループ企業内の転職も含めて提案してくれた。

ありがたいことだな、と思いながらもお断りした。

 

彼女は「もったいない」と言ってくれた。

せっかく頑張ってきたのに、子育ての大変な時期を乗り越えたところなのに、と。

電話は外注に出すように上司に言うから、もう電話番はしなくていいと言ってくれた。

 

へぇ~、そんなことできるんだ、と思った。

働く環境を整えてくれるらしい。

ありがたいけど…a little bit too lateな感じ。

 

「仕事を切り離して、一部を派遣にお任せするとかはできないの?」

 

おっと、それは聞き捨てなりません。

「人は増やせないと言われました。」

 

「同じ立場の人を2人にするのは無理という判断だったのでしょう。伝票処理のような単純な繰り返しの作業を引き継いで、ニッキーさんが監督する形なら、お仕事を減らせるんじゃない?そしたら上司が頼みたい調整のお仕事に時間を割けるでしょう?」

 

「調整のお仕事」というのは厄介で、例えば、書類をシステムから自動化の為(ポチッとなするだけ)にITの部署に掛け合うとか、契約書のレビューのプロセスを簡素化できないか法務と話し合うみたいな、いわゆる「仕組み作り」で、一言でいうと「大変」だ。もう一言付け加えるなら「やりたくない」だ。

 

私はサラリーマン人生の大半を20人程の小さな外資のベンチャー企業で過ごしている。

こういうところでの「仕組み作り」はやりがいがあって、とても楽しい。

どんな提案も喜ばれるし、通るしで、その過程から充実した仕事となる。

 

一方、大きな会社では、まず「担当者探し」に奔走し、縦割り業務の都合上、一工程ずつ担当者が違うこともあるので、大勢を巻き込んだ「プロジェクト」を発足し、工程表を作り課題をあぶりだし、テストを重ね…

ギャーッ!

私にそれを求めないで!!

得意な人がいると思うので、得意な人にお願いして!!!

 

「調整役ができる社員を新たに探していただいて、私が契約社員になるのではダメですか?」

 

私は伝票処理が好きだ。

でなきゃ20年以上も続けられない。

 

私の好きな仕事を人に譲って、やりたくない仕事が手元に残るなんてヒドイよ。

逆がいいよ。

 

人事は、技術職なら個人事業主に業務委託という形があるけど、事務職には前例がないと言った。

不可能ではないってことかな。

ダメで元々だし、失うものはない。

伝票処理だけ業務委託してもらうにはどうしたらいいのだろう。

個人事業主としてデビューする練習になりそうだ。

挑戦してみようと思う。

 

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